キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

10年前の自分をしばいてやろうか

休日だというのに、スーツを着て朝から会社へ。
いや、仕事やったら文句言いませんよ、金もらえるし。
何やねん、研修て!
1日無償で会社に拘束されて、ぜんっぜん着る意味ないスーツ着せられて。

「・・・でも、参加してみるとなかなか有意義であった」
というセリフを、いつも研修後は書くのだが。
今日の研修においては、人生で受けた研修のなかで、もっとも無意味なものだった。
まぁ、具体的にネチネチ書きたいところだが、誰も得しないので割愛。


先日、飲み会で20代前半のフリーターくんと話をした。
今やりたいことがないので、バイトをしながらやりたいことを見つけたい。
目をキラキラ輝かせながら、そう力説する。
ちなみに就職経験はおろか、就職活動すらしたことがない、とのこと。

いろいろと言いたいことが浮かんだが、ぐっとこらえた。
よくもガマンできたもんやと、今んなったら思う。
あそこでポロっと言うてもうたら、間違いなく空気悪なってたやろうし。

他人事と思えないのは、おそらく僕自身が彼と同じ年齢のころ、似たことを口にしていたからだろう。
はじめの職を辞め、今の会社に就職するまでの、空白の2年間。
自分のやりたいことがわからず、途方に暮れていた時期。
その苦い苦い経験を知っているからこそ、ムキになってしまうんだろう。


そんな若い頃のことを思い出していると、今日のこのムダすぎる1日も、サラリーマンという道を選んだからには、あっても仕方のないことやと思う。
何の不満もストレスもない職場を見つけるなんてことは、サラリーマンの幻想に過ぎない。
なんぼ追いかけて捕まえても、青い鳥は捕まえると白くなるだけなのである。

タイムマシンがあったら、昔の自分に今の気持ちを伝えてやりたい。
まぁ伝えようとしても、馬耳東風だろうが。