キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

まつけんナイツ!in本町

恐る恐る、昨日の日記を読み返した。

ほんま昨夜は泥酔やって、日記を書きながら、何度も意識が飛びそうになったことは覚えている。
が、文面を覚えてない。
まさか、とんでもない失礼なこととか、恥ずかしいこととか、書いてへんやろか?
ぜんっぜんわけわからん文章に、なってへんやろか?


まぁ結果として、ちゃんと文章になっていることに、安心。
カッコつけてる言い回しがちらほらあるのが、恥ずかしいところではある。

すごいな、あんなグロッキーな状態でも、文章て書けんねや。
習慣としてほぼ毎日書いてるから、かな?
自画自賛ぽくてごめんやけど、ほんますごいなと思った。


しなしながらやっぱり、酒飲みながらの文章って、どこか怖いところがある。

たとえば、泥酔しているときの自分の会話。
普段そんなん言わんやろとか、理性が完全にカバーして言わんことやらを、平気で言うてまうときがある。

ましてWEBに公開している日記というのは、おおぜいの人が見るわけやし、たまに書きたいことをガマンしていることもある。
そういう普段書かんような乱暴な文章が、酒の勢いで書いてしまっては、大変である。
あわてて文章を消したところで、文章を見た人の記憶は消すことができないのだから。


そんな多重人格的なことで人や自分を傷つけんためにも、泥酔時の日記は控えよう。
てゆうか、深い酒を控えるべきか。

「過去」という時世は、ときに本来体感したはずのものを、肯定する妨げとなる場合がある。
僕は本当に、それを体験したのだろうか。
僕は本当に、3年前に東京に住んでいたのだろうか。

なかば忘却のかなたへ押しやられつつある記憶を呼び起こしてくれたのは、ただ1本の電話であった。
「明日大阪行くんだけど、飲み行ける?」
それは僕が東京に住んでいたころの飲み仲間である、まつけんからの電話。
二つ返事で「Yes!」と答え、気がつけば今日の午後7時から、彼と飲んでいた。


まつけんとは、葛西という街に住んでいたころ、おそらくいちばん飲みに行った回数が多い人物である。
ちょうど、僕が東京で毎日定時退社を続けていたときと、彼が求職活動していた。
お互い時間を持て余した男2人は、週に3~4回飲みに出ていた気がする。
それはもう、彼の彼女にフツーに嫉妬されるほど。

あいさつもそこそこに、居酒屋へ。
まさか大阪という地で再会、というシチュエーションに、しばし照れ臭さを感じながら、互いに近況報告。


僕が彼をすごいと思うのは、3年前とまったくブレはない。
人の話を受け取り、当人の価値観と照合したうえで、主観的・客観的立場を飲み込んで、意見を返してくれること。
そんな彼であるからこそ、普段あまり人に話せない、家庭の話や恋愛感など、包み隠さず話した。

腹かかえて話したというよりは、むしろマジメな話が多かった気がする。
が、決して終始マジメな剣幕やったわけでなく、ときに冗談などを交えたうえなので、ぜんぜん苦痛ではない。
けっこう、僕が心で悩んでいることを、噛み砕いてまとめて代弁してるれるようなこともあり。
学年的に彼は年下ながら、めっさ先輩にしたい人材である。


普段ビールしか飲まず、「10度以上の酒は飲まん!」って決めてんのに、ワインをガバガバ飲んだ。
そんなところから、ホンマに時間を楽しんだことを、理解いただければ光栄である。

ほんま、自分が東京に住んでたころを証明できた時間であり、その時間が決して無意味なものでなかったと実感できる時間であった。
たまにではなく、ぜひともまた機会さえあれば、何度も飲みに行きたいものである。