キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

死に至る傷

先週の、廃鉱でのお話。

何を思ったか、高さ3mほどの崖があったので、よじ登りたくなった。
別にそこを登らずとも、その上へ行ける道があるというのに。

気がつけば、無心に崖を登っていた。
そのとき思い出したのが、ボルダリング
壁に打ち付けられた、カラフルな石を登るスポーツである。
たった2度の経験ながら、ボルダリングで覚えたコツを思い出し、ひたすら登る。


突然である。
左手で持ってた石が崩落。
その大きめな石は顔面を直撃し、ふんばることもできず、1mほど下へ落下。

大事には至らなかったが、ヘタすりゃ道の下にある崖に、転げ落ちていたかも知れない。
冷静なら検討つくことが、日暮れになるとついついテンション上がって、見落としてしまう。


そのとき気づかなかったが、家に帰ってから、ほおに痛みを覚える。
ほおに傷、ってなんかカッコええやん!
とドキドキしながら鏡を見た。

ブサイク。
いや顔面がではなく、傷の形が。
シュッと横一線とかならカッコいいだろうが、一箇所にだ円を描くような形。
ケチャップついてるよ」って言われそうな形である。


いずれ傷は治るだろうが、ちょっと人に見せたくない顔になっている。
「どないしたん?」と聞かれても、説明しにくいし。
かといって、バンドエイドで隠すのは、キザっぽいし。

そんなコンプレックスとは裏腹に、会社では誰も指摘してこない。
シャイかっ!
和気あいあいとしている職場に、強いあこがれを抱く今日このごろである。