キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

奥飛騨廃墟めぐり【2日目】

廃墟日記シリーズ、これで最終回です。

【目覚め】
目覚めたのは、午前8時。
ホントはもっと早く起きてたし、ピースケさんがもっと早く起きてたのは知っていたが、寒くてタヌキ寝入り。
だって、テントという布一枚向こうは、雪景色やもん。

意外なことに、朝からテント前を、車がバンバン通る。
昨夜は暗くてわからなかったが、近くにペンションがたくさんある模様。
宿屋前にテント張っていたが、その宿屋のご主人もやって来た。
怒られるかと思いきや、ものっすごくにこやかに対応してくれた。

ここの町の人は、やさしい人ばかりだ。

廃線奥飛騨温泉口駅」】
もともと廃線へは行く予定なかったが、気がつけば2件目。
まわりに民家が並ぶ一角に、「ホンマ廃線か?」と思えるほど、整備された駅舎。
それもそのはず、レールの上を、レール専用に接続された自転車で走れるという、観光名所の始発点となっている。

残念ながら、10月いっぱいまでしかやってないらしい。
廃線マニアや鉄道マニアならずとも、電車でしか味わえない風景を自転車で感じるって、そそるでしょ。

【鉱山T地区】
日本最大の廃坑の、いちばんの見どころとされる、T地区へ。
ひたすらうねる、上り坂をぐんぐんのぼる。
が、途中で道が雪に覆われていて、進めない。

他に道はないかと散策するも、ただ高度を増すばかりで、けっきょく鉱山は見つからず。
そのかわりといっては何だが、青空・雲・山脈・町の4重のコントラストのある絶景が、味わえた。

【ひるがの廃ホテル】
帰路に向かっているさなか、ひるがの高原にある、廃ホテルを訪問。
訪問といっても、高原なので雪が積もっているから、外から見ただけ。
まわりにこぎれいなペンションが立ち並んでいるため、ひときわ存在感がある。
朽ちすぎず、新しすぎず、絶妙な熟成度のある廃墟である。


【~総括~】
今回は多くの廃墟をまわったが、当初の目的地である廃坑の散策ががっつりできず、消化不良。
雪、雨、そして想像以上に開拓された町は、まったくの予想外だった。
とはいえ、トラブル続きのなかで、今後の計画を練るためには、大きな進展ではないかと思う。

こんなアホみたいな“極上”アウトドア、来年もきっと続けます♪