キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

奥飛騨廃墟めぐり【1日目・後編】

昨日の続きです。
あと2回くらいにまとめる予定なんで、もうちょっとご辛抱を。

【鉱山M地区】
いよいよメインディッシュの、廃鉱山へ。
廃鉱山として、現段階では日本最大と名高い場所。

なかなかスムーズに、前へ進めない。
というのは、道の横から、まるで侵入を防ぐかのように、水が噴出している。
道の凍結防止であることは容易に想像できるが、本当にトラップじみている。

道を進むにつれ、工場跡が次々に出現する。
特に、トロッコ列車かフツーの列車か、妙にしぶいレール跡は見ものである。

屋根付きの線路跡を進んで行くと、急に視界が開ける。
そこは広場になっており、いくつかプレハブ小屋が並び、そのすぐ背には、色とりどりの山が重なる、絶景が広がる。
プレハブは、まだ使われていると思われるほど、こぎれいである。
てゆうか、工場の数箇所で電灯が点いていたので、完全な廃墟ではないのだろう。

もっと入り込みたかったが、雨が降ってきたので断念。

【野宿】
雨のせいですっかり心が折れ、宿をとることに。
宿といっても、車に積んだテントこそ、我らの宿である。

適当な場所を探そうとするも、意外にも民家続きの町並みが続き、人の目を盗む場所がない。
また、予想外の雨と、町全体を覆う雪のせいで、「屋根の下」という条件つき。
ウロウロしているうちに、ぐんぐん日が暮れてゆく。

フツーなら、この状況であれば気があせり、ケンカでも始まるであろう。
が、個々の一人旅で野宿という経験を積んでる3人は、しごく冷静だった。

とあるキャンプ場に問い合わせたところ、とてもやさしい方が、スキー場の駐車場ならOKと許可を出してくださった。
で、オープン前のスキー場の駐車場で、宿決定!
厳密には、リフト乗り場前の宿屋の、軒下。

一面の雪景色と、霧がかった大気にはナトリウム灯のオレンジ色がにじむ。
幻想的。
ただ、景色を楽しむにはあまりも寒く、終始テントの中で過ごした。

こんな状況ながらも、外で食べる鍋は最高にうまい♪