キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

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日曜日、朝の早い時間に起き、仲間の待つ待ち合わせ場所へ・・・
と、1日の大冒険を書きたいところだが、長くなりそうなので、またこんど。
その朝、思ったこと。


電車へ乗るべく、最寄駅までの10分間を歩きながら、ふと思った。
実家近くの、この見慣れた風景を歩いている間は、気持ちが完全に大阪に戻っている。
まるで、何週間も、何ヶ月も、ずっと大阪で過ごしているような気分になってしまう。

いっぽうで、東京にいる間は、すっかり大阪を忘れてしまう。
この日記を書いている今でも、頭に浮かぶ友達は、東京の人がほとんど。


東京生活の終わりが近づく最近、いつも思うのが、「月に一度くらいのペースでこの街に来たい」ということ。
東京で呑んでるときは、口ぐせのように「大阪戻りたくない」と、ぼやく。

ただこの気持ちも、大阪に戻ったら、意外にあっさりリセットされてしまうのではないか、と思った。
楽しいことは、思い出として残ってくれるかも知れない。
ただそれは「思い出」という“過去”という形に変わってしまうのではないだろうか。
今都合の悪いことや、忘れたいことなんか、あっけなく忘れてしまうのではないだろうか。
増して、今心から大事に思う、飲み友達すら・・・


そんな、何とも虚無な気持ちになりながら、肩をすぼめて駅へ歩いた。
マフラーを実家に置き忘れていることに気がついたのは、駅へ到着する寸前のことだった。