キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

セトゲイのせい

今年は秋に3連休がそこそこある。
秋まで待たずとも、5月と6月は有給がとりやすく、3連休を作れる。
これはもう、旅のチャンス満載!
なのであるが、いまいちプランがたたない。


昨年だったら、3連休があれば離島でミニ遍路をしまくっていた。
今も興味が冷めているわけではないが、どうも足がすくんでしまっている。


その理由の1つが、「セトゲイ」だ。
瀬戸内国際芸術祭という、3年に1度ある、瀬戸内海の離島で開催される芸術祭だ。
あまり詳しくはないが、いくつかの離島で芸術作品を展示したりしていて、けっこうファンも増えているそうだ。


ええ。
興味ないんですよ。
まして、離島には静寂を求めているフシがあるのに、人が集まるイベントがあるというのもね。
そんな悲しい性がたたって、二の足を踏みまくっている。


まぁ離島にこだわらなくってもいいのだが、逆に離島以外で3連休で行きたいところというのも、なかなか浮かばなかったりする。
なかなか、間口のせまい旅人だなぁ。
もうちょっと、何か旅を楽しむためのものがほしいな。

大炎上未遂?

まれに大学時代を回顧することがある。
最近、つくづく思うことがある。
当時スマホSNSがなくてよかったな、と。


SNSによる相次ぐ不謹慎動画は、連日のようにニュースになっているし、そのたびにハラワタ煮えくり返る不快感を覚える。
でも、似たようなことってしていなかったかと自問すれば、どこか全否定できかねるところがある。


さすがにあからさまな器物損壊とか、バイト先の食材をどうするかとかは、断じてしたことはない。
でも、内輪で盛り上がりすぎたことで、法律的にはNGだったりとか、第三者が見て不快な過剰すぎる悪ノリなんかは、多少なりともしている。
ようは、それを映像に残して第三者にさらしていないだけではないだろうか。
そう思うと、たまたま時代が追いついていなかっただけなのかなぁ、と。
自己顕示欲の強い僕だからこそ、スマホなんてあったら絶対さらしまくっていたやろうし。


繰り返しますが、器物損壊とか激しい違法行為はしていない。
今の時代にニュースになっているほどの、激しいことは決して。
ただ、過剰な悪ノリとかがね。
具体的にはこんなところで書かないし、覚えていないことも多いけれど。


ええまぁ・・・
誰に対してでもないけど。
ごめんなさい!

夜更けのバーチャル散策

飲み会以外で夜に出かけることは基本的にないので、ワクワクしてしまう。
土曜日は夕方から家を出て、一路あつし君の家へ。


目的は、家で飲みながら、たき火のできるスポットを相談しようというものだ。
ここ数年、廃キャンプ場でたき火をしながら夜を明かすという楽しみを繰り返していた。
しかし、いつも使っていた場所が私有地となり、実質立入禁止となったのだ。
なので新しい散策地を、できれば近場で見つける必要が出てきた。

 


家に着いたら早速乾杯し、用意してもらったアテをいただく。
これがいずれもひと手間かけたもので、ビールと日本酒にあう!
こういうものをサクッと作れるようになりたいなぁ、と日々思いつつも、相変わらず自炊ができないでいる。


発泡酒からはじまり、柚子の入ったクラフトビールIPA)を飲み、イモムシの入ったテキーラを飲み、クソ飲みやすい日本酒を飲み、かつて自暴自棄なときに衝動買いしたバランタイン30年を飲み。
大方の予想どおり、本題の話よりも酒と会話に華が咲きまくる。


途中で奥さんも加わり、さらに話はヒートアップ。
かなり話し込み、ふだん口にしないような心の底の本音もいろいろ聞いてもらい、夜はどんどんふける。
お酒もかなり進み、まぁ正直何しゃべったか、ほとんど覚えていない・・・

 


本題の場所選びに本腰を入れたのは、午前2時を過ぎてからだったか。
あつし君がある程度目星をつけてくれていた場所を、航空写真を見ながら吟味する、ポツンと一軒家方式を採用。


その後は、僕が持参した20年前のキャンプ場ガイドを元に、廃キャンプ場を検索。
しかしこれが予想外に難儀した。
意外にも、キャンプ場ってどこも息長く続いていて、理想どおりの場所がなかなか見つけられない。
というか、あらかじめ予習していなかった僕がそもそも大問題なんだけど。

 


そんなこんなでいくつか目星をつけ、就寝したのが午前3時半。
翌日は遅めに起きたが、すでにあつし君の子どもらが朝から大はしゃぎしており、子守をして癒やされながらも、体力は順調に消耗した。


という、ちょっと珍しい1日を過ごした。
何はともあれ、次回は下見の約束もしているので、この楽しさはまだまだ続く。

バズりTV

ちょっとだけさかのぼって、GWの話。
福島県郡山市のやたらテンション高い71歳店主がいる、居酒屋で飲んでいたときのこと。


帰り際に仲良くなったテーブルの若者団体さんにキックボード旅の話をして、えらく盛り上がった。
そのときに聞かれたこと。
「動画流したら絶対バズるのに~」


お、おう。
今さらバズるという言葉にジェネレーションギャップなんて感じへんからっ!
と強がったみるものの、やはり感覚の違いに気づかずにはいられない。


バズるという言葉よりも、何というのか。
何かしら人を驚かせるようなことをする人物がいたら、僕とかだったら
「テレビ出れそう」
みたいな表現を使うと思う。


そう、大衆に知られる状況のことを、「テレビに出る」から「ネットでバズる」という感覚に、完全に変わっているのだ。
それでいえば、僕自身にある「あわよくばテレビに出たいなぁ~」という欲求なんて、古臭くて的外れな感覚なのかも知れない。


といって、ネットで「バズ」ったところで、やはりテレビほどの周知性は感じられない気がするなぁ。
仮にバズったところで、それが多くの人に知れ渡ったり、記憶に留まる気がまったくしない。


そんな違和感を覚えながらも、テレビに出たい欲求があることをしれっと告白してしまい、ちょっと恥ずかしかったりする。
誰か、きっかけちょうだいっ!
ナイトスクープとかでもいいからっ!

タビワズライ、カラマワリ

今週末に旅を出る、つもりだった。
1泊2日、キックボードで走るつもり。
ルートも宿も予習をして、準備をしていた。
本当に気分が乗っていた。


それが叶わなくなった理由は、体だ。
GWの旅はいつも以上に疲労が少ない、つもりだった。
しかし疲労はジワジワと表面化しだしている。


筋肉のこわばりはゆるんできたのだが、今度は関節が悲鳴をあげだした。
朝、目覚めてから立ち上がるまでに、痛みを伴う。
動いていると痛みはおさまるのだが、仕事で席についてしばらくじっとした後、再び立ち上がるときにまた痛みが走る。
痛みといってもガマンできるレベルではあるのだが、とてもこんな体の状態で負荷をかけようとは思えない。


今年は去年以上に早く真夏がやってくる予感がするので、今のうちに動きたいというあせりもあり。
GWに絞った体がすぐ元に戻りそうなので、再びシェイプアップしたいという気持ちもあり。
錯綜する気持ちを押し切っても、やはり今は回復を待つのが得策だろう。
ああ、もどかしいなぁ。

続・きになるひと

先日紹介した、会社帰りにいる外人さん。
意外にも、今日も同じ場所にいた。
前回のブログで宣言したとおり、今日は逃げることなく、ちゃんとダンボールに書かれた文章を読んでみた。


以下、原文ママとまではいかないまでも、覚える限りの情報。
ウルグアイからやってきた
・世界をまわりながら、本を書いている
・金が尽きた
・カンパしてほしい


う、ウルグアイ・・・
どこやねんっ!
サッカーとかで名前は聞いたことあるかなぁ~、でも具体的に場所もわからんし、どんな産業があってどんな歴史があるとか、サッパリわからん。
でも、それが日本人の同情をくすぐるにはちょうどいい。
何かうまいなぁ~。


本を書いてると言いつつ、本は販売していない。
いや、販売せずとも、せめて本を書いているという証拠くらいは置いておけばいいのでは?
てゆうか、世界的にも出版業界なんて苦しいだろうしWebに移行しているだろうご時世に、本ですか?


極め付きは、足元。
スタバのアイスコーヒーの空ケース、いくつあんのっ?
めちゃくちゃ金の余裕あるやんっ!


などなど、相変わらず素直になれない心の狭い僕自身に気がつく。
旅人ということではなく、そういうプレイを楽しんでいるだけの人なので、別に敵視する理由なんてないんだけれどね。


とりあえず目が合いそうになったタイミングで他の人がカンパをしていたので、そのスキにダッシュで逃げてもうた!

きになるひと

会社帰り、ビルから駅への渡り廊下に、気になる人がいた。
外国人で、何やら文字を書いたダンボールをかかげて直立不動でいる。
近づいて足を止めるには、あまりにも気がひける。
とはいえ、気になりすぎるので素通りもできない。


とりあえず文字の読める距離まで近づき、歩を止めることなく横目で確認してみた。
「世界中を旅をしていて、お金が尽きました。」
といったタイトルだけ確認でき、その他ダラダラと書かれた言葉はさすがに確認できず。

 


ううむ、複雑。


個人的に、困った旅人がいれば全力で手助けしたくなる。
なぜなら、若かりしころさんざん貧乏旅をして、たくさんの人に助けてもらったからだ。


一方、やはりどうしても「うさんくさい」という感情が消えない。
なぜ外国人やのに、こんな流暢な日本語をダンボールに書けるの?
なぜ梅田とか繁華街ではなく、こんなビジネスマンしか往来しない地味な道に立つの?
なぜ近くに行ってもニオイがなく清潔でいられるの?

 


もっといえば、実はこれとまったく同じことをしている人を、まったく同じ場所で、1年ほど前にも見た。
間違いなく本人だろう。
なぜ1年も大阪に居座ってられるの?
なぜ1年もおって、働いてお金を作ろうとしないの?


まぁ、ダンボールの文章を全部読んでいないので何ともいえないし、もしかしたら「カンパで世界一周」みたいなジャンルの旅をしているのかもしれない。
けど、何だろう?
さんざん旅で人に助けられた僕が言うのもあれだけど・・・
不特定多数の人に、自ら同情を乞うて旅するってどうなん?
何かこう、旅人としてちょっと違うなって思ってしまう。

 


自分の中のモヤモヤを消すためにも、とりあえず明日いたらじっくりダンボールの文字を読んでみようか。
で、目が合ったらダッシュで逃げよう。