キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

キックボード茨城→宮城旅 ~外食編~

前回のブログとかぶっているようなテーマだけど、今回は夜に寄った居酒屋の紹介。
今回の旅では、8泊中4回も外食をした。
外食はいいモノ食べられるし交流があったりもするんだけど、宿代と近いくらいの値段がかかるし、毎回近くに飲み屋があるわけでもないから、やはり毎回はいけないんだなあ。

 


福島県いわき市「赤鬼」】
いわき市で居酒屋を探していると、やたらと焼き鳥屋が多いのに気づく。
このへんの名物?かどうかはわからないが、お店を焼き鳥にシフトしたところ、たまたま焼き場の店主と目があったという理由で入ったのが「赤鬼」。
大ぶりに刺された鶏肉は、素材はもちろん炭火の焼き加減が絶妙で、めちゃくちゃうまい!
これは本当に間違いなく、今まで食べた焼き鳥でトップである。
5本で750円という値段も、驚くほど格安。


唯一残念だったのが、お店が落ち着いたというのに、店員さんと客との“距離”があったこと。
個人店だったら、もうちょっと客との交流とか楽しむ姿勢を見せてほしいなぁ。

 

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福島県郡山市「大助」】
今回の旅で意識的によく食べたのが、鶏肉。
詳しくはないけれど、何となく筋肉がつきそうでダイエットにもよさそうだから。
そんなわけで前日の「赤鬼」に続き訪れたのが、この「大助」。
決して派手さはない店構えだが、メニューが見せ前に張り出されている誠実さと、そこそこ昔からやってそうな安心感を感じた。


お店の看板である焼き鳥や牛たんはもちろん絶品!であるが、それよりも店主がすごい!
仕事が落ち着いたらカウンターやテーブルに現れては、常連さんやテーブルの若者と交流をはかる。
誰よりも大声ではしゃぐ店主、何と71歳!
話も上手だし、客同士をしっかりつないでくれるしで、このお店が味だけで持っているわけではないことが確信できる。


右にいたジジイは話が一方的なので途中から無視したが、左にいた高知出身の若者と話し込み、帰りがけにテーブルにいた若者集団にも旅のことをいじられ。
「旅しててよかった~」と思えるひとときを過ごすことができた。

 

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宮城県東松島市「遊」】
宮城の矢本という場所は、駅前なのだが居酒屋がまばら。
そんな中、ひときわ入りやすそうだったのが「遊」。
海鮮が自慢のお店で、鮮度抜群の海鮮をいただいた。


入店時はお店がバタついていてピリピリしていた厨房も、落ち着けば一転、店員さんが話しかけてくれる。
あと途中から入ってきたカップルと仲良くなり、なかなか盛大に盛り上がった。


たまたま店主とカップルさんの出身が青森ということもあり、勧められたお酒は青森の「豊盃」という銘柄。
純米吟醸なのに大吟醸のようなきれいな飲み口と、その後口に広がる酵母の甘さ。
今回の旅で外食時は日本酒を一献いただいていたが、抜群にうまかった!

 

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宮城県仙台市「鳥幸」】
旅の最終日は仙台で、とにかく牛タンが食べたかった!
駅前がめちゃくちゃ都会化され、飲食店が並ぶ商店街をウロついたが、「何かチガウ」感を覚えて、あえて商店街から少し離れた場所を探す。
そこで見つけた「鳥幸」は、生ビール2本とお造り・小鉢・一品・焼き鳥などが付いて2,000円セットがとにかくおトクでうまい!
先日紹介したとおり、当然牛タンもうまい!
必ずしも商店街のお店が割高とかハズレとか言えたものではないが、次また仙台に来るときもこの店に来よう、と思えるほとアタリなお店だった。

 

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さて、そろそろ旅の回顧録は終わりにしよう。
続きはWebサイトにアップしま~す。


ということで、次回からフツーの日記に戻ります。

キックボード茨城→宮城旅 ~グルメ編~

旅の醍醐味の1つといえば、何といってもグルメ!
昔はとにかく安上がりを優先して、昼はコンビニ、夜はスーパーばかりであった。
今もけっこうその傾向は強いものの、チャンスあらばグルメは楽しむようにしている。
ということで、今回の旅で楽しんだグルメを紹介。


【ざくざく風カレー】
福島県二本松に、郷土料理「ざくざく」というものがある。
具材をざく切りにして入れた、けんちん汁。
それをカレーにしたというのが、この「ざくざく風カレー」だ。


中央にごはんを乗せるスタイルが何ともかわいい。
大盛りで頼んだら本当にてんこ盛りで来たので、さらにかわいい。


ただね。
レトルトやねん!
わざわざ食堂で食べてんのに、レトルトて!
まぁ、カレーなんでまずいわけないんだけれど、ちょっとご当地グルメ感がね~。

 

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【白石温麺(うーめん)】
宮城県白石市の名物で、素麺の一種である「温麺(うーめん)」。
一般的な素麺は表面に油を塗るそうだが、温麺は代わりにでんぷんを塗るそうな。
そんな温麺を使った「けんちん温麺」をいただいた。


正直なところ、温麺と素麺の違いがほとんどわからない。
そんなことより、具材の種類も量も多く、ひと口ごとに違った味が飛び込んでくるので、箸がぜんぜん止まらない!
週3とかでも全然食べられるぞ、これ。

 

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【牛タン】
まぁ言わずもがなですが。
最終日、仙台泊だったので牛タンをいただいた。
「タン元の塩麹漬け焼き」だったかな?
ジューシーでありながら、歯ごたえもあり、たまらん一品!
ビールにも日本酒にも合うし、なかなかのペースで飲んでしまった。

 

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あれっ、こんだけ?
今回はあまりご当地グルメを楽しんでなかったと自覚はあったけれど、ここまで少ないとは。

キックボード茨城→宮城旅 ~気候編~

連休最終日から、「明日から仕事か~」と憂鬱(ゆううつ)になる・・・
で、GW明けの朝は通勤中の足が重くなる・・・
といった世間一般の反応とは真逆で、昨日からは仕事に行きたくてたまらなかった。


勤勉さを必死こいてアピールしているわけではない。
人恋しいのだ。
8泊かけてひとり旅をしたものだから、とにかく人と話すことがしたい。
ということで、連休明けだというのに実に気分よく通勤できるというのも、ひとり旅後のうれしい副作用である。

 


ということに気がつきつつ、本題。


GW前半は全国的に寒かったようだが、もちろん東北も例外ではなく、めちゃくちゃ寒かった!
この時期にはもう半袖・短パンで走らないと汗ダクになるのだが、とてもそんなものでは走れたものではない。
しかも後半も風が冷たく、全体的に寒さにヤラれることがしばしばだった。


気候面で意外だったのが、山手へ行くと桜が満開だったこと!
北海道なんかはGWに満開時期を迎えるということは聞いたことがあったが、東北でも同様だとは。
もちろん桜は大好きなのでうれしいのだが、自分の中で「桜のシーズン終わり!」という気持ちがあり、不思議と違和感が強くて素直に喜べなかった。


あれっ、気候のことで書きたいことがもっとあったと思ったのに、これだけ・・・
まあ、いいか。

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キックボード茨城→宮城旅 ~被災地編~

さて、早速キックボード旅を振り返りたいと思う。
今回の旅で、何と行っても触れずにはいられないのが、あの地震での被災地のこと。


今回、福島県の海岸沿いが通行できないため迂回したことは、旅前のブログで紹介したとおり。
その段階で、少なくとも何かしら津波の爪痕を見ることになるだろうと思っていた。
しかし一方で、もう8年も経っているんだから、逆にほとんど復興しているだろうと思っていた。

 


6日目、福島県の海岸沿いを迂回し終わり、再び海岸沿いの道に戻ったときに異様な風景を目の当たりにした。
道沿いに、広範囲の空き地がある。
よく地方だったら、水を入れる前の田んぼなんかが広がる光景を目にするが、それとは違う。
どう考えても、かつてそこに街があっただろう雰囲気を感じる。

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そしてはじめの衝撃は、荒浜という地区に来たときだ。
学校が建っているのだが、すでに廃校。
海側にある金属の柵はねじ曲がり、校舎1階の窓はすべて割れている。
何より驚いたのが、その地区にある建物が、この学校だけということだ。

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あたりを散策すると、住宅の基盤だけが残っており、明らかにそこが住宅地であったことがうかがえる。
まさしく「荒野」という文言がそのまま当てはまる。
津波というものが、ここに江戸時代から続いた風習や文化を、まったくゼロに消し去ってしまったのだ。

 

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そこから北へ向かうと、そんな光景が当たり前のように広がる。
特にひどいのが南三陸町
国道も交差する海沿いのこの場所は平地が広範囲に広がり、明らかに街があったであろうことがわかる。
それがもう、更地になってしまっているのはもちろん、国道の整備もままならない状況。
国道の標識すら間に合っていないので、スマホGPSがなければ完全に道に迷ってしまうような有様だ。

 

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これが現状だ。
8年経っても、復興なんてまだまだ間に合っていないのだ。
テレビなどである程度報道はされていたものの、こんな広範囲に被害があり、ここまで復興されていないということは、今回の旅がなければ理解できなかっただろう。
残りの3日間、津波の爪痕を見ずに走ることなんて、まったくできることはなかった。


ただ、さすがにどの場所も瓦礫などは撤去されており、道路や堤防も整備されつつあるので、まったく復興が止まっているわけではない。
次に同じ場所を訪れた際、今より見違えるような新しい街ができていることを、ただ願うばかりである。

愛と哀、東北

本日無事、戻りました。
予定どおり、茨城県日立市から宮城県気仙沼市まで、キックボードで走破しました。


前にも書いたかもだけど、本当に1日ごとに違った時間が流れ、とてもひとことで旅を振り返ることができない。
走っているときのしんどさと、旅が終わってからの満足感も相変わらず。


意外と、旅が終わってからの疲労感が少ないような気がする。
毎晩お風呂を長めに入ったことが功を奏したか?
ただ疲労感を感じる神経がバカになっていて、後からジワジワと効いてくるパターンか?


明日はゆっくり過ごすつもりなんで、とりあえず日記と写真を見ながら旅を振り返ってみよう。
このブログにも、いくつか紹介していきたいと思う。


追伸:
出発前のブログのタイトル「迂回、鵜飼い、東北」ってとんでもないダジャレを書いたけれど、「鵜飼い」は2日目に鵜飼い用の鵜を狩猟する場所があったので、それをもじったものである。
そんな説明もなかったんで、本当に恥ずかしいだけのダジャレになってしまった。
まぁ、説明したところで、とんでもないダジャレには変わりないけれど。
で、今回もダジャレみたいなタイトルになっていますが、これも明日以降のブログで説明いたします。

迂回、鵜飼い、東北

しばらく旅に出ます。
さがさないでください。


昨年のGWの続きで、茨城県日立市から北上します。
地図の青い線です。
見てわかるとおり、福島県では大きく進路が蛇行しています。
海沿いの国道が、まだ走れないようで。
ええ、理由は言わずもがな。


少なからず、震災の爪痕を直視することになるだろうことが、今回の旅の焦点ではないかな。
地図を見る限りではだいぶ復興してそうだけれど、実際まだまだという噂も聞くし。


旅のわずらいは、昨日から始まっている。
いつも旅前は「期待」と「不安」のいずれかが極端に大きくなるのだが、今回は見事なまでに半々。
いずれの気持ちも大きくなっている。
これが本当に何ともいえない感情になっている。
実に心地のよい感情である。


今までブログでは特に公開してなかったけれど、旅の状況は毎日SNSでアップしている。
LINEのタイムラインと、Facebook
そして今回は、インスタグラムでも公開することにした。
インスタグラムとFacebookは連携させて、同じものがアップされる。
興味ある方は、インスタグラムで「#キックボード旅」で検索くださいませ♪


5日に帰宅予定だけれど、体がもたなかったり、後半雨続きだったら、遠慮なく早期撤退します。
ムリせずゆとりをもった旅を心がけます。
応援よろしく、なんて厚かましいことを言うのは気がひけますが、このキックボード旅こそ僕自身であり、僕の中でもっとも楽しいひとときである。
「がんばれ」のひとことでモチベーションが変わってもくるんで、応援してくれたらうれしいです。

 


というわけで、今回も楽しんできます~♪

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兵庫とちょっと京都・ミニ遍路ドライブ ~その3~

ひとりミニ遍路旅、3日目。

 


【3日目・午前】
実はこの旅、3日目がメインだ。
「夜久野高原八十八か所」は夜久野高原一帯に設けられたミニ遍路で、ミニとはいえ3~4時間はかかるとされている。
まだ若いのでもう少し早く巡れそうな反面、1か所ずつ合唱・読経をするスタイルをとるので逆に時間もかかりそう。
最悪は1日仕事になってもいいや、との心意気で午前8時からスタート。

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宿近くの案内所でご丁寧に置かれていたミニ遍路の案内地図を片手に散策するも、5番あたりから道がわからない!
途中、現地の方が「地図わかりにくいからなぁ~」と言っていたことが、まさに図星!
道の細さや方向が適当なうえ、かなり昔の道まで巡路として書かれている。
5番から6番までの道なんて、もうとっくに封鎖されているということに気づかず、1時間もさまようこととなった。
よくよく見れば要所に道案内があり、素直にそれに従ったほうが迷わないことに気がつく。

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急勾配の山道を越え、街の旧道を進み、何だかんだで約4時間。
いろんな景色が楽しめて、満足度はかなり高い。
ミニ遍路の中でもけっこうメジャーなものらしく、巡礼客も毎年そこそこいるそうだ。
いい運動にもなるし、ミニ遍路に興味ない人にも強くおすすめできる。

 

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【ランチ】
昼は道の駅・・・と思っていたが、近くにある大きなドライブインにした。
というのも、レストランのメニューがこちらのほうが地元色豊かな感じだからだ。


ドライブインやくの」でいただいた定食は、黒豆ごはん・黒豆うどん・黒豆コロッケ・黒豆かまぼこ・黒豆豆腐と、まさに黒豆づくし!
割高感は否めないものの、旅先のランチとしては100点である。

 

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【さいご】
そこから一度寄り道をはさみ、3時間ちょっとで帰宅。
途中の山道では、おそらく大型台風の影響だろう、山にある杉がえげつない勢いで倒れている姿を見て純粋に引いた。

 

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といったところで終了。
やっぱりこうしたひとり旅、たまにやらんとイカンね。
かなりリフレッシュできた!