キックボード旅人の日常

キックボード旅人による、旅の話とか日常のこと。

年末・大阪ミステリーツアー2017 ~その4~

おぞましい光景を目の当たりにし、ある意味でテンションの上がった新世界の夜、つづき。

 


午後7時を過ぎ、すっかり腹ペコに。
年末だし夜は豪華に行きたい、という共通認識を抱きつつ、お店を探す。
新世界には寿司屋やホルモンはあるが、カウンター主体のお店が多く落ち着けない、というGORIの意見もあり、パス。


続いて「動物園前一番街商店街」を歩く。
奥へ進むとにぎやかになっているが、開いているお店のほどんどが「カラオケ居酒屋」。
いずれのお店も店員が女性で、いずれのお店もお客でいっぱい。
お店の数の多さにも驚きである。
ガイドブックに載らないスポットが、この地域には多すぎる。


さらに歩くが、なぜだかA地区へと足が向く。
相変わらずカラオケ居酒屋が続くのだが、普通のお店が見当たらない。
そもそもこの地域で豪華な夕食を求めることが無謀、と薄々気づいてはいながら、どちらもそれを口にはしなかった。

 


1時間はさまよっただろうか。
最終的には空腹に負け、新世界のジャンジャン横町にある寿司屋へ行くことになった。
3カン単位で頼め、300~400円くらいが平均値と、なかなかリーズナブル。
それでいて、ネタは新鮮だし旬のものも揃っている。
せめての贅沢として大トロ1,000円を注文したが、味は言わずもがな、それ相応の価値はある。


ビールは2杯ほどで、2人8,000円ちょっと。
まさか昼食の串カツより安く済むとは。
唯一残念だったのは、お店が午後9時閉店で、わずか30分ほどしか居座れなかったことだ。

 

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まだ帰るには消化不良なので、最後はスパワールドへ。
先ほど行けなかったマッサージを30分受けてから、温泉に入る。


相変わらず趣向を凝らしたお風呂の種類は健在で、楽しめる。
しかしお風呂に入ったのが午後10時半過ぎで、終電のことを考えるとあまりゆっくりできない。

 

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そんな感じで、相変わらずグダグダだったと言いつつも、充実した年末の1日を過ごすことができた。
今年の年末も開催できることを願いたいところだが、互いの生活も変化があらわれる年齢でもあるしなあ。
最悪夕食だけとる、とかでもいいので、何とかしてこの会合は続けていきたい。

年末・大阪ミステリーツアー2017 ~その3~

この日記に書いたあの場所が、まさか書いた翌日に、火災に見舞われるとは。
ニュースを見てビックリした。
それはさておき、つづき。

 


何もすることがなくなり日本橋をさまよいながら考え、土曜日ということもあり、WINSで競馬をすることにした。
そういえば2人で旅行をすると、グズグズのときに賭場へ逃げ込みがちである。

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中央競馬のレースは年内開催が終わっており、代わりに地方競馬が開催されていた。
互いの予想をぶつけ合う、ということはせず、僕はひたすらネットで情報収集、GORIはオッズとにらめっこしながら、おのおのの予想に頭をめぐらせる。


2レース分勝負したが、結果としては2人とも外れ。
僕は本命を外したことでダメだったが、GORIは買い方を違えていただけで、だいたい予想は当たっていた。
せめて1レースでも当たっていれば、と消化不良を起こしながらWINSを出る。

 


さて、いよいよやることがなくなった。
陽射しも弱くなりはじめ、寒さも増してくる。


とりあえずゲーセンに入ってみるも、お互い興味がないので、すぐさま出る。
マッサージでも行こうとするが、歩いていてもマッサージ店は見つからないし、スマホで調べても近くで見つからない。


どうしようかとブラブラ歩いているうちに、気がつけば新世界に戻って来ていた。

 


とりあえずどこかに入ろう。
GORIはあまり酒を飲まないので飲み屋は違うし、2人で喫茶店という雰囲気でもない。
できればディープな場所に入ってみたい。


そんな感じで足を運んだのは、地下ポルノ。
勘違いしないでいただきたいが、決してエロスを求めてのことではない。
そもそも公共施設のポルノで満足などできるわけがない、見損なわないでいただきたい。


映像自体は、意外に嫌いではない。
AVのようにエロが中心ではなく、飽くまでストーリー重視なのだ。
悪はしっかり懲らしめられるし、ラブストーリーは成就するという、いい意味で日本人好みの展開である。
芝居もまったくの大根ではない、絶妙なぎこちなさ。
魔法やスピリチュアルというSFが盛り込まれているのは、C級感満載で面白い。
エロシーンはモザイクを使わず、カメラアングルと演者の動作だけで大事な部分を隠すというのはお見事だ。


しかし、その作品を集中して見られない事態が、会場内のあちこちで行われていた。
申し訳ないが、さすがにここでは書けない。
西成では今までさまざまな光景を目にしてきたが、あまりにも予想外かつ壮絶なため、身の危険すら感じた。
GORIと2人で入店したからよかったものの、1人だと本当にどうなっていたやら。
きっとUFOなどUMAを目の当たりにしても、同じ気持ちになるだろう。
詳細を知りたい方は、ネットで調べていただくか、個別に問い合わせてください。

 

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つづく。
次回、最終回。

年末・大阪ミステリーツアー2017 ~その2~

ドヤ街と“料亭”街をさまよい、すっかりお腹ペコペコになった年末のつづき。

 


昼食をいただくべく、新世界へ。
観光客が多いうえ、新しい店舗がたくさん並んでおり、すっかり毒の抜けた観光地になり下がってしまっている。
特に「射的場」なんかが何店舗か並んでいるさまは、完全に観光客に媚びた感じがあり、何とも悲しい。
新世界といえば、昭和レトロとスラムの入り混じった雰囲気が味だったのに。

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そんなことはさておき、昼食をいただかなくては。
串カツはベタなので、できればそれ以外のものを食べたい。
ひととおりぐるっと周ったが、いまいちピンとくるお店がない。
考えているうちにお腹も空いてきたので、ベタでも仕方なく、串カツのお店へ入った。


年末は飲み会だらけだったので今日は飲むまい、と心に決めていたのだが、生ビールの大を2杯と中を1杯を空ける。
やっぱり串カツはビールに合う。
2人で1万円近くも飲食してしまい、昼にしては贅沢すぎる会計となった。
それにしても、久しぶりに食べる串カツは最高にうまかった。

 

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お腹を満たしてからは、こちらも久しぶりのスマートボールへ。
投資額たったの200円で、そこそこの時間遊べるのはうれしい限り。
チップスターの手土産つきというのもありがたい。
こういう昔ながらの店舗が、ずっと続いてくれることを願うばかりだ。

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一方で、「オール10」というかなり昔の台が並ぶパチンコ屋が、すべて無くなってしまっていたのはショックだった。
ネオンでチカチカする現代パチンコにはないアナログ感と、ホール内だけタイムスリップしたような雰囲気が良かったのに。

 


あとは激安の自販機で20円のジュースを買ったり、シャッターだらけの商店街を冷やかして、日本橋へ。
こちらもあまり表現できないお店を求めてきたのだが、すっかり閑古鳥が鳴いている状態になっていた。

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こうなったらメイド系のお店でも行くか?
などと適当にお店を探すも、いま一つ入りたいと思えない。
そもそも2人ともメイドにうつつを抜かすジャンルの人間ではないし、店は店でなぜだか満室だらけだったりもするので、入りたくても入れない状態である。

 


昼過ぎからグダグダになる、というのが何年もお決まりになっていたというのに、学習できない男2人は何なんだろうか。
途方に暮れつつ、つづく。

年末・大阪ミステリーツアー2017 ~その1~

まだ新年の雰囲気が残るこの時期に、昨年末の話とは恐縮である。
どうしても書き留めておこうと思って。

 


10年間続いた恒例行事が、ついに途絶えることになりそうだ。
そんな絶望感を感じていたのだが、12月の最終週に急遽「やっぱりどっか行こう」とGORIから連絡があった。
完全に諦めていただけに、うれしさもひとしおである。


そんなわけで、年末恒例のGORIとの会合が、またしても実現できた。
4年前からは1泊旅行をすることにしていたが、今回は久々に日帰り。
行き先をいろいろ考えたが、結局のところは5年前までと変わらず、新世界となった。

 


待ち合わせは新今宮へ午前10時、のはずだったが、1時間遅れの午前11時。
というのも、前日にGORIがギックリ腰を起こすという、まさかの自体に。
時間が遅れるのはいいが、サポーターにさらしをグルグル巻きにしたGORIの、何とも無残なことか。
僕も原因不明の腰痛で悩まされていたが、非ではない。

 


まず向かったのは、大阪で、いや日本でも最もディープな場所、A地区。
「販売してはいけないモノ」と聞いて思い浮かぶほとんどのものが、路上で堂々と販売している場所である。


といっても、それはすっかり昔の話。
かつて繁盛していた露店はすっかり姿を消し、ただ普通に人通りの少ない道となっていた。
何かしら面白い光景を期待していただけに、ただただ肩を落とす。
そう思いながらも、1泊1,000円で宿泊できる安宿が並ぶドヤ街の光景は、他ではお目にかかれない貴重なものである。

 


昼食までには時間があるので、さらにぶらぶらと歩き、今度はT地へ。
たくさんの“料亭”が並ぶ場所である。
ただしここも、飽くまで雰囲気を楽しむため。
“料亭”に入るお金も惜しければ、僕がちょっとニガテなのでゴメンしたのだ。

 


まだ序章だけれど、つづく。
伏せ字や隠語が多くてごめん、やっぱりそれだけ危険な場所なのだ。

年賀状に思うこと

先ほど甥っ子が家に帰り、年末から続いた子守りからようやく解放された。
といっても、好きで遊んでいたわけだし、中2相手に子守りという表現はないか。
すっかり楽しませていただいた。


さておき。
この歳になってなお、正月は年賀状が楽しみである。
年々届く数は減り、今となっては10枚にも満たないのだが、それでも楽しみだ。

 


今やSNSなど、ネットで人との連絡がしやすくなったこのご時世、年に1度だけ連絡がとれるきっかけができる。
ネット社会では「いつでも連絡とれるわ」と何となくつながっているだけで、実際何の連絡もとれず、実質絶縁状態になっていることが常なので、とても素敵な機会だと思う。


だからこそ、年賀状には何かしら手書きのメッセージが書かれているとありがたい。
さすがに僕みたいに、ハガキびっしり文章を埋め尽くすのは異常だろうけれど。
せめて近況だけでも書いてもらえるとうれしいな、と思う。
もちろん、こればかりは強制できるものではないが。

 


一方で、年賀状の需要が減少しているのは事実だ。
世間では、僕みたいに義理のお付き合いもなく、友だちの少ない人ばかりではない。
何十・何百もの年賀状を出すために、わざわざ時間を割いてパソコンソフトをカリカリいじったり、印刷業者に散財するのは、とても合理的とは思えない。
今さら紙媒体でごあいさつというのは、時勢を考えるとやっぱり無理がある。

 


たいしたアイデアのない僕が言うのも申し訳ないが、日本郵便さんもやり方を考えるべきではないだろうか。


短絡的な考えでいえば、お年賀をネットでも送受信できるようにするとか。
この発想はかつていくつかのSNSが試みたものの、定着しなかったというリスクはある。
ただ日本郵便には「年賀状」という文化とも呼べるブランドがあるので、必ずしもこの方法が的外れとはいえない気がする。


値段もいっそ無料にして、送受信画面で宣伝を載っける形式にするとか。
協賛企業の招致や掲載料という部分がいちばんのキモになるが、そこが折り合えばうまく行くんじゃないだろうか。
少なくとも、毎年マスコミで騒がれながらも社員に自腹で買わせ続けるような無様なことは、避けられると思う。

 

どんな媒体であろうとも、「年賀状が楽しみ!」と思える感情を誰もが覚えるようになればいいな。

2018年・蹴り初め

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

 

年末に書きそびれた日記がいくつかあるけれど、それはおいおい。
朝食にお雑煮と日本酒をいただき、バラエティ番組を流しながら昼まで寝る。
午前中は、毎度ながらの寝正月を過ごす。

昼過ぎは、正月前後の暴飲暴食の影響を少しでも回避するべく、甥っ子を連れて外で散歩することにした。
行き先はブックオフ
歩くと1時間もかかってしまう。
さすがに片道1時間はキツイ、と思い、急遽キックボードで走ることにした。

 

やはりキックボードはいい!
体の負担も少ないうえ、適度に疲れる。
とはいえ、年末に痛めた腰に疲労が蓄積されることを感じつつ、甥っ子に体力で負けていることも痛感しながら走ることとなった。
「キックボード旅人」と名乗っていながら、結局はただの初老やからね。

 

あとは甥っ子とスーパーファミコンで遊んで、夜は酒を飲んで。
実にダラダラとした1日ながらも、なかなか適度で充実したダラけ具合だなあと感じる。
まるで、今年1年をうらなうかのような1日だったのではないかな。
何にもしていないつもりでも、よくよく振り返ったらいろんな行事で楽しんでいる、みたいな。

いやいや、今年は去年より、刺激的で活動的な1年を過ごすぞ!
30代のころくらい、動きまくりたいな!

ひとり納会

おとといで今年の仕事は終わり。
昼から仕事場の大掃除を経て、夕方から納会。
納会の内容は会社行事なので書けないのが残念だが、毎度ながら消化不良で終わってしまう。
酒があっても酒の場ではなく仕事の一環だ、という暗黙のルールがそうさせているのだろう。


となると、飲み直しが必要である。
納会後は京橋へ足を運んだ。
ひとりである。
職場でお誘いしてくれた人はいたのだが、前々から「納会後はひとり飲み」と決めていたので、ゴメンナサイさせていただいた。

 

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向かった先は、前回ひとり飲みしたときに楽しかった「まるしん」。
午後6時という早めの時間ながら、お店はほぼ満席でにぎわっている。
それでも他のお客さんが詰めてくれ、何とか1人分のスペースを空けてくれるのは立ち飲みならでは。


両隣は熟年カップルだし、マスターとは少し離れた席だったため、孤立を余儀なくされた。
それでも、立ち飲みの独特な空気はたまらなく楽しい。


何となく調理場を注目していたのだが、えげつない量のメニューがあるにもかかわらず、注文される料理はある程度限られていることに気がつく。
あと、だいたいのメニューに湯豆腐で使っているダシが加えられ、このお店の味のキモになっていることがうかがえる。


1時間ほどして、そろそろ出ようかとしたところで、マスターがようやく僕に気づいてくれ、「お兄さんいらっしゃい」と声をかけてくれた。
おかずもサービスしていただき、こうなってはもう1杯注文するしかない。
相変わらず、気配りのすばらしいお店である。
そらあ常連も多いわけだ。

 

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結局1時間半ほど居座った後、続いて隣の「山ちゃん」へ。
人がいっぱいだったので、寒い中お店の前で席待ち。
15分ほどで席が1つ空き、人並みをかいくぐって席を確保。
マスターは大人数を1人でまわして多忙ながら、しっかり新しい客への気配りは忘れないのですごい。


お隣は偶然にも、以前もこの店にいた人。
向こうもこちらを覚えていてくれていて、隣にいる他の客と話ながらも、こちらにも話しかけてくれる。
このお店は、こうした横のつながりが広がりやすいのでいい。


あと食べ物も安いうえ、普段あまり目にしない料理なんかもある。
今回は「エイの生レバー」。
臭みがまったくなく、口の中で静かに溶けていくような、生レバー独特の食感が味わえる。
これがあれば、牛の生レバーが食べられなくてもじゅうぶんだ。


本来なら立ち飲みで長居はマナー違反だが、途中からお客さんが少なくなったこともあり、2時間ほど居座った。
後からくるお客さん達が全員、僕の隣の常連さんと顔見知りというのが面白かった。
気さくでいい人だし、こういうお客さんに支えられているお店もしあわせだなあと感じる。

 

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そんな感じで、期待以上にひとり納会を楽しめた。
来年もまた、同じようにここで飲み歩けたらいいな。