すっかり松阪牛にご満悦の旅、2日目。
地方競馬も競輪も競艇も、近くにない。
どうしたものかと考えているうちに、ふとひらめいた。
地方競馬がダメでも、中央競馬ではどうだろう?
すかさず調べてみると、愛知県の中京競馬場が、ちょうど開催中である。
鈍行列車で2時間あれば行けるし、第1レースから遊べそうだ。
ということで、中京競馬場へ向かった。
他の賭場へ向かうときは、電車内に賭場用の新聞を持ったおじさんがたくさんいるので、迷わない。
しかし電車内にそんな人が見当たらず、「この電車であっているのかな?」と何度も確認する。
降りた駅は「中京競馬場前」。
そこから競馬場まで10分間、屋根のついた歩道をひたすら歩く。
人が同じ方向に歩いているので、迷うことはない。
そして競馬場に到着。
きれい!
施設はきれいで広く、公園やイベントスペースもある。
何よりお客さんもきれいで、子連れや若者集団が多く、昨日の競輪場にいた高齢者がむしろレアである。
昨日との落差もあり、まるで何かのイベント会場に来たかのようだ。
ただ、比較しては申し訳ないのだが、京都競馬場に比べると狭い。
電光掲示板も小さめで、特にパドックの掲示板は情報量が最小限というのが少し残念である。
そんな比較はさておき、お客さんの量がとても多い。
また、みんなのテンションが高い!
第1レースから、ファンファーレに手をたたく始末である。
あかん、雰囲気に飲み込まれているだけで楽しい!
しかし肝心のレースのほうは、なかなか的中しない。
だいたい本命で流すので、午前中はいつも何個か的中するのに。
そういえば「中京競馬場は荒れやすい」と、大学時代に名古屋出身のO君が言っていたな。
こうなったら景気づけだ!
昼食がてら、八丁味噌串カツに土手煮、そしてビールをいただく。
前日にしこたま肉を食べたのに肉というのもヘビーだが、せっかく愛知まで来たのだから、名物を食べなくては。
串カツは肉がペラペラながら、味噌がうまい。
土手煮は大阪では牛すじを使うが、ここでは豚肉が使われており、これもまた味噌がうまい。
そこからは少しずつ当たり出し、ビールも進む。
そういえば昨日も、ビールを飲みはじめてから当たりだした。
調子が悪いときは、アルコールで頭を麻痺させたほうがいいのかも知れない。
酒の勢いで気分がよくなり、ふだんは買わない別の競馬場のメインレースも購入した。
結果として、14レース中5レース的中。
14,000円の軍資金で、マイナス5,950円。
負けが軍資金の半分以内というのはうれしいところだが、5,000円以内にはおさめたかったな。
翌日は有給をとっていたが、天気が悪いらしいのと、行き先が定まらないため、素直に家へと帰る。
鈍行列車で4時間は、電車好きでなければなかなかキツイものである。
賭場といえば印象はよろしくないかも知れないが、日常とは違う景色に2日もさらされると、気持ちがずいぶんとリフレッシュされる。
賭場以外にも、何か遠出のきっかけとなる趣味を持てたら、もっとリフレッシュの機会も増えそうである。